【新製品情報】スマートフォン用カバーケース型UHF帯 RFIDリーダー「ASR-M30S」を2025年10月より発売 ~壊れたRFIDタグを容易に発見できる新サービス「FIND AsCode」も同時リリース~
最終更新日:2025年09月01日 15時30分

株式会社アスタリスク(本社:大阪市、代表取締役社長:鈴木規之)は、スマートフォンに装着して使用するカバーケース型UHF帯RFIDリーダー「ASR-M30S」を2025年10月より出荷開始することを発表いたします。あわせて、同リーダーと専用アプリを用いて、破損したRFIDタグを効率的に発見する新しいソリューション「FIND AsCode(ファインド アズコード)」の提供を開始します。
1. 新製品「ASR-M30S」の特徴
「ASR-M30S」は、事例紹介で共有しているトヨタ自動車様の生産工場における完成車物流など、高い信頼性が要求される現場で採用実績がある当社従来モデル「ASR-030D」の後継機種です。今回、現場の声を反映した大幅な設計革新により以下の特徴を実現しました。
■更なる軽量・薄型・バッテリーレス設計
スマートフォンの充電を利用するため、専用バッテリーが不要となり、従来よりも軽量かつ薄型の携帯性を実現。現場での負担を軽減します。
■読み取り性能の飛躍的向上
従来機比で約2倍となる長い読み取り距離を実現し、作業効率の大幅な向上が期待できます。
■最新規格への対応
最新のRFID規格「Impinj Gen2x」にも対応し、より高度なタグ情報の読み書きが可能です。
2. 新サービス「FIND AsCode」の提供背景と概要
RFID運用における課題の一つが、物理的な衝撃や圧迫によるタグの破損です。アパレル業界では出荷時の箱詰め工程で、製造業では生産ライン上で、タグが破損することがあり、その発見には従来、多大な時間と労力がかかっていました。
この課題を解決するため、当社は独自の超高速読み取り二次元コード技術「AsCode」を、国際標準であるRFIDの識別コード「SGTIN(シリアライズドGTIN)」と紐付ける新技術を開発しました。
「FIND AsCode」ソリューションでは、RFIDリーダーで正常なタグを読み取る一方、破損タグが疑われる物品については、スマートフォンのカメラで「AsCode」を読み取ることで、その物品を特定します。これにより、混在する物品の中から破損タグを素早く見つけ出し、運用上の混乱を最小限に抑えることを可能にします。
3. 今後の展開
当社は自社でもRFIDを活用した商品管理を実践し、現場で生じる「運用の困った」を直に把握して製品開発に反映してきました。本技術に関連する核心部分については、特許出願を完了しています。
当社はまず国内市場に向けて本製品・サービスの提供を開始し、その後、アメリカやヨーロッパなどグローバル市場への展開も視野に入れております。RFIDの導入効果を妨げる課題を解決し、お客様のサプライチェーン全体の更なる効率化と高度化に貢献してまいります。
【製品概要】
製品名: UHF帯RFIDリーダー「ASR-M30S」
出荷開始日: 2025年10月予定
想定価格: オープンプライス
対応機種: iPhoneおよび、Android主要スマートフォン(USB-Cタイプのモデル)
【サービス名】
「FIND AsCode」(ファインド アズコード)
RFIDとともに、当社独自の2次元シンボル「AsCode」を読み取ることにより、壊れたタグを瞬時に把握することができます。